Blog

企画展「花鳥画の世界~館蔵優品より」開催中

image1

狩野元信印四季花鳥図十二幅対のうち夏景

企画展

花鳥画の世界 ~館蔵優品より~

会期:令和2年6月10日~9月1日(予定)

人間と花鳥の関わりは古く、食用・薬用として有用なものから、その美しさ・愛らしさを鑑賞し愛玩する対象として人間の生活に彩りをもたらしてきました。しかし花は人間のために美しく咲いているわけではありせん。花鳥画はその自然美をとどめたい、その感動を表現したいと願った人の手によって生み出されたものです。
人物画や山水画と並び、東洋美術の主要なジャンルの一つである花鳥画は、花木や鳥を主として描きますが、虫や水生生物、小動物等も含み、中国で体系化され日本へ伝わりました。日本にははっきりとした四季の変化があり、今回展示した狩野元信印「四季花鳥図」のように、描かれる花や鳥の組み合わせによって季節を表現するなど、様々な手法で優品が生み出されました。また画題の動植物には富裕や長寿・子孫繁栄など吉祥の意味も込められており、より身近な絵画として親しまれてきました。
仏教もまた花との関わりが深く、花祭りとも呼ばれる釈尊の誕生を祝う灌仏会では、たくさんの花で花御堂を荘厳します。瑞巌寺の本堂も花や鳥の絵画や彫刻によって美しく荘厳されています。
今年の春は新型コロナウィルスによって多くの尊い命が失われ、社会生活も一変しました。9年前の東日本大震災同様、お花見や春の行楽を心から楽しむことはできませんでした。
しかし季節の花は咲き、鳥は鳴き、自然の営みは変わりなく続いています。今回の展覧会で花鳥画の豊かな世界に触れていただき皆様のひとときの心の安らぎとなれば幸いです。

image2

向日葵に軍鶏図 相山公秀筆

image3

豌豆に三毛猫図 小池曲江筆