催し物

企画展 屏風展 〜空間を仕切る、彩る

 屏風は風を屏ぐの意で、古くは中国の漢時代に創出されました。室内に立てて風や人目をさえぎり、仕切りまたは装飾として用いる調度品です。日本には奈良時代に伝わり、平安時代に大発展をとげ、貴族の邸宅(寝殿造)にはかかせないものとなりました。安土桃山期には時代を反映した豪華な名品が多く制作され、現在に残されています。近世(江戸期)に民間にも使用されましたが、明治時代以降は住宅事情の急激な変化により、次第に忘れ去られようとしています。
 屏風は縦長の木枠に紙や布を貼ったものを一扇とし、これを、二(二扇)・四・六・八・十枚と紙製の蝶番でつなぎ合わせ、折り曲げて畳むことが出来る構造です。左隻・右隻一対で一双とし、六曲一双形式が定型となっていきます。
 各面(扇)には絵や書が描かれますが、その題材は花鳥、山水、年中行事などの月次絵、名所図、歴史物語など広範囲にわたります。画面構成も、屏風全体で一続きの大画面としたり、小さな作品を貼り交ぜたり様々です。書では漢詩などが多く好まれました。
 屏風は折り畳んで移動できる便利な家具ですが、結婚式の金屏風や死者の枕元に立てる逆さ屏風など、儀式の空間を意味づける役割もあります。空間を様々に彩るこれら屏風資料を、当館でごゆっくりご観覧下さい。

 

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